特長と概要

ケアポート栗東ではご利用者へのサービスの一環としてアロマセラピーを無料で提供しています。
当施設のアロマラピストは、ボランティアではなく経験を積んだセラピストが勤務し、体と心の状態をお聞きし丁寧に対応しています。
アロマラピーをご希望の方は、スタッフかアロマラピストへお願いします。是非この機会に体験ください。

アロマラピーとは

香りを使った療法(セラピー)「芳香療法」

「アロマセラピー」(芳香療法)とは、植物の香り(精油)を使って、心身の不調を癒し、健康維持に植物の成分を役立てることを目的としています。「アロマセラピー」は伝統的な補完代替療法の一つで、本邦では菖蒲湯などや、香道などの伝統的な芳香利用法がよく知られています。現在では子どもから高齢者の方まで幅広く使われており、その効果に着目し病院や施設等で導入されている所も増えてきました。

天然素材の芳香物質

植物から抽出した香りのある液体で、「 精 油( エッセンシャルオイル)」と呼ばれます。

アロマセラピー 天然素材の芳香物質

精油は、植物の花(バラ、カモミールなど)、葉(ローズマリー、ユーカリなど) 、果皮(オレンジ、ゆずなど柑橘類)、樹木(ヒノキなど)、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を含有した、香りのある揮発性有機化合物です。
現在のアロマセラピーでは、主にこの精油を健康の増進に用いています。
ケアポート栗東では日本人になじみ深い香りの精油(ヒノキなど)も取り入れています。

アロマトリートメント

実際のアロマトリートメントでは、精油を植物油に混ぜて薄め、肌に触れてアロマトリートメントを行わせて頂きます。お疲れの部分や痛みのある部分、筋肉が硬くなった部分、冷えてお辛い部分などに繰り返し触れていく事で、アロマトリートメントの効果が得られると考えられています。アロマトリートメントの実際の効果は、後述する心理学的効果、精油の薬理作用を含んで様々なメリットがあると考えられています。

アロマセラピーの作用

心理学的効果

精油の香りを嗅覚が感知すると、脳に香りの信号が送られ、結果としてエンドルフィン、セロトニン、アドレナリンなどの脳内神経伝達物質が調節されると報告されています。その結果として、リラックス作用をもたらしたり、集中力を向上させるのだと考えられています。例えば軽度のうつ病の薬を減らしたり、認知症の方の認知機能障害を緩和させたりといったことが報告されています。
匂いによる心理学的効果には、まだ未知の部分も多くありますが、適切に用いることで様々な心理学的効果が得られることは確かなようです。

薬理作用

精油に含まれる成分は様々ですが、成分ごとに免疫強化作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用、去痰作用、鎮静作用、鎮痛作用、精神安定などの様々な作用を有していると考えられています。これらの精油の薬理作用は、トリートメントによる臨床的な効果に深く関係があると考えられており、例えばティートリー、パルマローザなどの抗菌作用(特に白癬菌の抗菌作用)などは重要な薬理作用として報告されています。

タッチの効果

植物油に精油を混ぜて薄めたブレンドオイルで、肌に優しく塗り込むようにアロママッサージをします。お疲れの部分や痛みのある部分、冷えてお辛い部分などに、優しいタッチで触れていく事で、心拍数、呼吸数、血圧などを安定させ、血液循環を改善し、不快な症状を緩和していきます。

コミュニケーション

アロマセラピーを通して、利用者様と一対一の大切な時間を共有していきます。
コミュニケーションを取りながらお互いが理解し、体の解放と共に心の解放もしていきます。

様々な症状に・・・

諸症状

冷え(血行不良)、抑うつ感の緩和、むくみ、落ち込み、不眠、関節の拘縮、痙攣、手足の痺れ・皮膚の乾燥、かゆみ
痛み(肩こり、腰痛、関節リウマチ等)

加齢にともなう身体の不具合や様々な症状を緩和しADL (日常生活動作 )の 向上、現状維持ができたり穏やかな 老化につがっていく事を目標にしてます

認知症予防に有効なアロマセラピー

香りによる刺激は、認知症の諸症状の緩和や、物忘れなどの認知機能障害の治療の訳にたつと考えられています。

現在、65 歳以上の方の約 10%が認知症と診断されています。その半分以上はアルツハイマー病ですが、アルツハイマー病の方の臨床的特徴として、匂いの識別能力が低下することが多いと報 告されています。
また、ラベンダーの香りが認知症の周辺症状を緩和したり、レモンやローズマリーなどの香りの組み合わせを上手に用いることで認知機能障害を大きく改善させることができることも報告されています。
精油ごとの効果では、ラットの研究ではレモンの精油が海馬内のアセチルコリン量を増強することが報告されているなど、認知症の内、特にアルツハイマー病についてはアロマセラピーがある程度のメリットを持っていることは確かそうと言えます。

ケアポート栗東では脳を活発に働かせる効果のあるローズマリーやレモンの芳香を施設内で行っています。

ケアポート栗東でのアロマセラピー

芳香浴(館内で香りを楽しんで頂けます)

香りを嗅ぐことで嗅覚を刺激し、脳へ働きかけます。認知症のケアにも香りが使われています。
香りを嗅ぐことによってリラックス効果があり、心身の状態を整えると考えられています。
そしてこれらは、殺菌力、抗菌力を持っており、院内感染などの抑制に役立つと考えられています。

日本人に馴染みやすい和の精油や認知症のケアに役立つ精油などご用意しています

 

アロマトリートメント

Nさん(男性)

リハビリの前に行っています。
肩関節の拘縮がありアロマを行うことで、リンパ、血液循環を良くし筋肉がほぐれた状態でリハビリへ、体の強張り、不快症状も改善したと考えています。

気持ちがいい~
体も温まって心と体が楽になってきた。
優しい気持ちになれる~

Yさん(女性)

リハビリ、歩行訓練を終え、疲れた足を解します。
セラピストがお話を聞きながら対応していきます。
<心と体をほぐしていきます>

施術後は温まり夜はぐっすり眠れる。

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